アトピーと自己肯定感

アトピーと長く付き合ってきて、私が大切だと思うもののひとつが「自己肯定感」です。

アトピーがあると、自分に自信を持てなくなることがあります。

肌が赤い日があったり、かゆみで集中できなかったり、薬や保湿に時間がかかったり。周りの人と違うと感じる場面も少なくありません。

でも、私は思うんです。

アトピーだからといって、その人が何かダメなわけではありません。

それは、自分の特性、あるいは個性のひとつなのだと思っています。

人はみんな、それぞれ違います。

運動が得意な人もいれば苦手な人もいますし、朝に強い人も夜型の人もいます。

その「違い」のひとつが、私にとってはアトピーだった。それだけのことなのかな、と今は考えています。

もちろん、不便なことはあります。

毎日保湿をしたり、薬を塗ったり、服の素材を選んだり。睡眠や食事、部屋の環境まで気を配ることもあります。

「もう少し楽だったらいいのに」と思う日は、今でもあります。

でも、その手間があることと、人間としての価値はまったく別の話です。

アトピーだから劣っている。

アトピーだから我慢しなければいけない。

そんなふうに考える必要はないと、私は思っています。

だからこそ、下を向くのではなく、まっすぐ前を向いて生きていきたい。

症状がある日も、自分のことまで嫌いになる必要はありません。

「今日はかゆいな」と思う日があっても、「だから私はダメなんだ」にはつながらない。

その考え方が少しずつできるようになってから、気持ちは以前より楽になりました。

もし、お子さんがアトピーなら、ぜひ自己肯定感を育ててあげてほしいなと思います。

肌のことだけを見て声をかけるのではなく、「今日も頑張ったね」「優しいね」「その考え方いいね」と、その子自身を認める言葉をたくさん伝えてあげてほしいです。

子どもは、大人が思っている以上に、周りの言葉を受け止めています。

「あなたはそのままで大丈夫」という安心感は、将来の大きな支えになるかもしれません。

アトピーは人生の一部ではありますが、人生そのものではありません。

不要な負い目を抱え続けて、「自分は人より劣っている」と思いながら生きるのは、とても苦しいことです。

それよりも、「自分にはこういう違いがあるんだ」と受け入れながら、自分らしく生活していくほうが、毎日はずっと楽になるような気がします。

私もまだ完璧にできているわけではありません。

それでも、アトピーがあっても笑える日があり、楽しい日があり、幸せだと思える日があります。

そんな日を少しずつ増やしながら、これからも自分らしく生きていきたいと思っています。