アトピーと比べない生活

アトピーと長く付き合っていると、「比べないこと」が大切なのではないか、と感じるようになりました。

人は社会の中で生きています。

学校でも、職場でも、SNSでも、どうしても誰かと比べてしまう場面があります。

「あの人は肌がきれいだな。」

「好きな服を自由に着られていいな。」

「夜もしっかり眠れているんだろうな。」

そんなふうに思ってしまうことは、きっと誰にでもあると思います。

でも、アトピー本人も、その家族も、他の人と比べても良いことはほとんどない、と私は思っています。

これは、長くアトピーと付き合ってきたからこそ感じることです。

肌が赤いこと。

かゆみが続くこと。

眠りが浅くなってしまうこと。

薬や保湿が毎日の習慣になっていること。

食事や服、住む環境まで気を配ること。

そういったことを「健康な人」と比べ始めると、「できないこと」ばかりが目についてしまいます。

そして、本人だけではありません。

家族も、「他の家はもっと楽そう」「どうしてうちだけ」と考え始めると、気持ちがどんどん苦しくなってしまうことがあります。

もちろん、うらやましいと思う日はあります。

私もあります。

「もしアトピーがなかったら」と考えたことが、一度もないと言ったら嘘になります。

でも、その答えは誰にも分からないんですよね。

分からないことを何度も考え続けても、気持ちが軽くなることはあまりありませんでした。

それよりも、「私はこういう体質なんだ」と少しずつ受け入れるほうが、毎日は過ごしやすくなりました。

受け入れるというと、「あきらめる」ように聞こえるかもしれません。

でも私の中では少し違います。

「今の自分で、できることを探す」という感覚に近いです。

今日はよく眠れた。

保湿を忘れなかった。

かゆみが少し落ち着いている。

そんな小さな「良かった」を見つけるほうが、他の人と比べるよりずっと心が楽になります。

幸せの形も、人それぞれです。

旅行が好きな人もいれば、家でのんびり過ごすのが好きな人もいます。

アトピーがあるからできないことは確かにあるかもしれません。

でも、その代わりに、自分に合った暮らし方や楽しみ方を見つけることもできます。

私は、「他の人みたいになる」ことを目標にするより、「自分らしく幸せに暮らす」ことを大切にしたいと思っています。

アトピーという体質は簡単には変えられないこともあります。

だからこそ、この体質とうまく付き合いながら、自分なりの幸せを見つけて生きていく。

それが、私にとっていちばん無理のない生き方なのかな、と感じています。