アトピーと仕事。私に合わなかった働き方、少し楽になった働き方

アトピーと付き合いながら働くようになって、「仕事の内容」が肌の状態に思っていた以上に影響することを、少しずつ実感するようになりました。体質は人それぞれですが、私の場合は、汗をたくさんかく仕事があまり合いませんでした。

学生の頃、いくつかアルバイトを経験しました。飲食店や立ち仕事が多い現場では、忙しい時間帯になると汗をかきっぱなしになります。最初は「慣れれば大丈夫かな」と思っていましたが、汗が肌に残る時間が長くなると、かゆみが強くなり、帰宅後に掻き壊してしまうことが増えました。

もちろん、汗そのものが悪いわけではないと思います。
ただ、私の場合は、汗をすぐに拭けない環境や、着替えができない状況が続くと、肌がつらくなることが多かったです。仕事が終わるころには、体力より先に、肌が限界になっていました。

社会人になってから、デスクワーク中心の仕事に変わりました。
一日中座っているのも別の意味で大変ですが、少なくとも、汗を大量にかくことは減りました。室温がある程度保たれていて、自分のタイミングで水分を取ったり、トイレで肌を整えたりできるのは、私にとって大きな違いでした。

「デスクワークのほうがいい」と感じたのは、肌への刺激が少ないだけでなく、自分でコントロールできる余地があるからかもしれません。カーディガンを羽織ったり、空調が合わなければ席を少し離れたり、ほんの小さな調整ができるだけで、気持ちが楽になります。

仕事とアトピーを考えると、よく話題に出るのが「ストレス」です。
正直に言うと、これは会社や職場の雰囲気による部分が大きいと思います。人間関係、仕事量、評価のされ方。どれも肌に影響しないとは言い切れません。

ただ最近は、「ストレスをゼロにする」のではなく、自分の感じ方を少し変えられないかと考えるようになりました。完璧にやろうとしすぎないこと、できない日は無理をしないこと。それだけでも、夜のかゆみが少し軽くなる日がありました。

在宅勤務やリモートワークが選べる職場も増えています。私自身、すべての人におすすめできるとは思いませんが、「肌の調子が悪い日は、環境を変えられる」という選択肢があるだけで、心の余裕が違いました。

最近は、仕事中に使う椅子に敷く布や、長時間触れる服の素材にも気を配るようになりました。こうした小さな工夫は、すぐに劇的な変化があるわけではありませんが、「今日は悪化しにくかったかも」と思える日が増えるきっかけになります。

アトピーがあるから、この仕事は無理。
そう決めつけるつもりはありません。ただ、自分に合わない働き方があるということを知るだけでも、選択は少し楽になります。

汗をたくさんかく仕事は合わなかった。
デスクワークのほうが、今の私には向いていた。
そして、ストレスも、環境や考え方次第で、ほんの少し軽くできるかもしれない。

そんなふうに考えながら、これからも無理のない働き方を探していこうと思っています。