アトピーと「もう十分頑張った」と思えた日

アトピーと長く付き合っていると、
その時期ごとに向き合い方が変わっていく気がします。

私もこれまで、いろいろな段階を通ってきました。


「なんとかして治したい」と強く思っていた時期。

そのころは、思いつくことはできるだけやっていました。

食材を見直したり、
肌着の素材を変えたり、
部屋の湿度を気にして加湿をしたり。

生活習慣も整えて、
毎日飲む水の量まで意識していました。

さらに、海外のサプリメントが良いと聞けば、
アメリカから個人輸入して試してみたりもしました。

今振り返ると、
本当にできることは全部やろうとしていたと思います。


それでも、
完治はしませんでした。

少し良くなったと思っても、
また悪くなることもある。

その繰り返しの中で、
少しずつ気持ちが変わっていきました。


あるとき、はっきりとしたきっかけがあったわけではないのですが、
「もう十分頑張ったかもしれない」と思えた日がありました。

頑張ることに疲れた、というのもあったかもしれません。

でもそれだけではなくて、
「ここまでやっても完治しないなら、そういうものなのかもしれない」
と、どこかで納得した感覚もありました。


それからは、
「治すために何でもやる」という考え方から、
少しずつ離れていきました。

今は、「アトピーは治らないかもしれない」と割り切っています。

もちろん、完全にあきらめたというよりは、
「うまく付き合っていく」という方向に変わった感じです。


不思議なことに、
そのほうが気持ちはずっと楽になりました。

「なんとしても治さなければ」と思っていると、
少し悪化しただけで落ち込んでしまいます。

でも、
「付き合っていくもの」と思えるようになると、
波があることも受け入れやすくなりました。


やっていること自体は、
実はそれほど大きく変わっていない気もします。

保湿をすること、
生活を整えること、
無理をしないこと。

基本的なことは、今も続けています。

ただ、「目的」が違う。

「治すため」ではなく、
「自分が気持ちよく過ごすため」にやっている。

それだけで、同じ行動でも
受け取り方がずいぶん変わりました。


「もう十分頑張った」と思えるタイミングは、
人それぞれだと思います。

まだこれからいろいろ試したい人もいると思いますし、
私のように一度区切りをつける人もいる。

どちらが正しいということではなくて、
その時の自分に合った選び方でいいのかなと思っています。


このブログでは、
私が実際に続けているケアや、生活の中での工夫も書いています。

どれも「これが正解」というものではありませんが、
長く続けるための一つの形です。

もし今、少し疲れている方がいたら、
「ここまでやってきた自分」を一度認めてあげてもいいのかもしれません。

そして、少しだけ力を抜いて、
付き合い方を変えてみる。

そんな選択も、あっていいのだと思います。