「家族との付き合い方は難しい」。
そう言ってしまうと、少し親不孝な気もするのですが、正直な気持ちとして、そう感じる場面はあります。
私は小学校に入るころには、すでにアトピーがありました。
だから、「親との関係」を意識し始めたときには、もうアトピーがある状態が当たり前でした。
よくある「病気をきっかけに家族の関係が変わった」という感覚は、あまりありません。
最初から、その前提で一緒に過ごしてきた、という感じです。
ただ、大人になってから思うのは、
「小さいころから苦労をかけていたんだろうな」ということです。
病院に連れて行ってもらったり、
食事や生活に気をつかってもらったり。
当時はそれが当たり前で、
特別に意識していませんでした。
でも今になって考えると、
きっといろいろ大変だったんだろうなと思います。
一方で、親の心配が少し重たく感じることもありました。
「それ大丈夫?」「ちゃんと薬塗ってる?」
そういう言葉が続くと、
ありがたいと思いながらも、少しだけ距離を取りたくなる。
うまく説明できないのですが、
「自分でやっているから大丈夫」と言いたくなる気持ちもありました。
そんなとき、私は一つだけ決めていることがあります。
完全に否定しないこと。
「それはやらない」と突っぱねるのではなく、
「やってみるね、ありがとう」と一度受け取る。
全部を実行するわけではなくても、
気持ちは受け取るようにしています。
そうすると、不思議と自分の中の引っかかりも少し軽くなりました。
最近は、少し関係の形も変わってきました。
年に一回、両親を誘って家族旅行に行くようになりました。
特別なことをするわけではなくて、
一緒にごはんを食べて、少し観光して、ゆっくり過ごす。
それだけでも、
「ああ、こういう時間もいいな」と思います。
「アトピーで苦労かけたね、ありがとう」と
はっきり言葉にしたことはありません。
なんとなく照れくさいし、
そこまで直接的に言うのは、私には少し難しい。
でもその代わりに、
「ここまで育ててくれてありがとう」
くらいの言い方で伝えることはあります。
それで十分かな、と今は思っています。
家族との距離感は、
近すぎても遠すぎても難しい。
だからこそ、
その時の自分にとって無理のない距離を見つけることが大事なのかもしれません。
感謝の気持ちも、
いつも完璧に持てるわけではないし、
うまく言葉にできない日もあります。
でも、できるときに少しだけ伝える。
行動で返すこともある。
そのくらいのペースでも、
関係は続いていくのだと思います。
このブログでは、
アトピーと生活の中で感じたことを中心に書いています。
家族との関係もその一つですが、
正解があるものではないと思っています。
もしどこか共通する気持ちがあれば、
それだけでも少し気が楽になるかもしれません。
無理をしすぎず、
それぞれの距離感で。