「今日、アトピーの調子がいいな」と感じる日、ありますか?
私は、あります。頻繁ではないけれど、確かに「今日は違う」と思う日があります。
例えば、太陽の下を歩いても、いつもほど肌がピリピリしなかったり。
肌着のチクチクが、なぜかあまり気にならなかったり。
毎日のようにかゆくなる場所が、その日に限って静かだったり。
理由はよくわかりません。前日に何を食べたか、何をしたか、思い返してみても「これだ」という答えは出ないことがほとんどです。だから、「この条件をそろえたら、毎日こうなる」とは、残念ながらいきません。
正直に言うと、昔はこの「調子がいい日」をどうにか増やそうとしていました。
「昨日のこれが良かったのかも」「じゃあ、また同じことをやってみよう」と、原因探しに必死でした。でも、たいてい再現はできません。次の日には、普通にかゆくなったりします。
そのたびに、がっかりしていました。
「昨日は良かったのに」「どうして続かないんだろう」と、落ち込むこともありました。
今は、少し考え方が変わりました。
私は、アトピーの調子がいい日を「ラッキーデー」だと思うことにしています。
理由は単純で、「理由がわからないなら、ありがたく受け取ろう」と思ったからです。
天気がたまたく良い日があるのと同じで、「今日はそういう日」と考えるほうが、気持ちがラクでした。
ラッキーデーだと思えるようになってからは、その日をちゃんと楽しむようになりました。
前から気になっていた服を見に行ったり、映画を観に行ったり。長めに外を歩いたりもします。もちろん、無理はしませんが、「今日はできそうだな」と思えることを、素直にやります。
以前は、「明日また悪くなるかもしれない」と考えて、どこかでブレーキをかけていました。でも今は、その考えをできるだけ脇に置くようにしています。
明日のことは、明日考えればいい。今日は今日、です。
アトピーがあると、どうしても「悪い日」に意識が向きがちです。
かゆかった日、眠れなかった日、掻いてしまった日。そういう記憶のほうが、強く残ります。でも、だからこそ、「調子がいい日」をちゃんと覚えておきたいな、と思うようになりました。
それは、アトピーが良くなった証拠ではないかもしれません。
一時的なものかもしれないし、ただの気分の問題かもしれません。でも、「今日はラクだった」という感覚自体は、確かにそこにあります。
私は、ラッキーデーの日に「これは続かせなきゃ」とは思いません。
続かなくて当たり前だと思っています。だから、失望もしません。ただ、「今日はよかったね」と自分に言うだけです。
アトピーとうまく付き合う、というのは、症状を完全にコントロールすることではない気がしています。
こういう小さな「よかった日」を、大げさにせず、でも大事にすること。私にとっては、それも付き合い方のひとつです。
もし、「今日はちょっと調子がいいかも」と思える日があったら、原因探しをしなくてもいいと思います。
ただ、その日を少しだけ丁寧に使ってみる。それだけで、気持ちはだいぶ違います。
アトピーは、明日どうなるかわかりません。
でも、今日がラッキーデーなら、それで十分。
私は、そんなふうに考えながら、今日も過ごしています。